LCH-NDは、神経症状の有無によって大きく2つに分類される。発症初期段階として、特徴的な頭部MRI画像所見を呈するが、神経症状を認めない「放射線学的LCH-ND(radiological LCH-ND: LCH-rND)」と、画像所見に加えて神経症状を有する「神経学的LCH-ND(Clinical LCH-ND: LCH-cND)」に分類される(図1)。
LCHのフォローアップ中に定期検査でrNDに気付かれ、数年かけてcNDへと進行する、という経過をたどる。
北米のグループ(North American Consortium for Histiocytosis, NACHO)は、LCH-rNDおよびLCH-cNDに対応するものとして、それぞれ“LCH-associated abnormal CNS imaging (LACI)”と“LCH-associated abnormal CNS symptoms(LACS)”という用語を用いることを提唱している[1]。